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明美ちゃん基金 ギタアリヤちゃん、覚えた大阪弁で「はやく元気になりたいねん」(産経新聞)

 「あのなぁ、さんそボンベのさんそが少なくなってきてん」。受話器の向こうからかわいい声が響いた。

 先天性の重い心臓病治療のため、昨年9月に「明美ちゃん基金」(産経新聞社提唱)の適用を受け、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)で3度の手術を受けたインドネシアの女児、ギタアリヤ・ハルトノプトリちゃん(8)。経過観察のため、5月19〜29日の間に再来日していた。

 肺動脈と大動脈が入れ替わる「完全大血管転位症」などの合併症を抱え、現在は日常生活でも、酸素吸入が欠かせない。厳しい闘病の身だが、本人はいたって明るく、滞在中は、流暢(りゅうちょう)な大阪弁で、いろいろと身の回りのことを楽しそうに話してくれた。

 「食べ物は、のりが好きやねん」

 「きのうな、初めてモノレールに乗ってん」

 もとから日本語を話せたわけではなく、大阪弁は、入院中に大阪府内に住む親類から教わったり、センターに入院していた日本人の子供たちとの会話を通じて学んだという。

 宿泊先では、いつも酸素ボンベを載せた台車を引っぱりながら歩いていた。「日本のボンベは軽いけど、インドネシアのは重いからしんどいねん」とぽつり。「でもな、インドネシアに帰ったとき、みんなから『元気になったなあ』って言われてん。すごくうれしかった」と無邪気な笑顔を浮かべた。

 昨年初来日した際は、歩くだけで呼吸が苦しくなる状態だったが、今では少し走れるまでに回復した。今回の帰国の際も、空港ではスニーカーの音をペタペタ鳴らしながら、広い国際線ロビーを楽しそうに歩いていた。母親のフォニヌルさん(40)の手を引っぱるような勢いだった。

 「どこか行きたいところある?」と尋ねると、「東京ディズニーランドかな。だからはやく元気になりたいねん」。はにかむように首をかしげながら、でもしっかりと答えた。

 順調なら、再度の検査をへて、今夏には最後の手術を受ける予定。空港では、見送りの親類に向かって、背伸びをしながらいつまでも手を振っていた。(小畑三秋)

 明美ちゃん基金への振り込みは、三菱東京UFJ銀行堂島支店・普通口座4535010か、りそな銀行堂島支店・普通口座6202543の産経新聞大阪本社「明美ちゃん基金」。郵送は、現金書留で〒556−8661(住所不要)産経新聞大阪本社社会部「明美ちゃん基金」へ。

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